新田開発や市街地の拡大などの土地開発の歩み、洪水や地震などの自然災害の痕跡は、その地域の歴史を雄弁に語っている。このような大地に刻まれた情報をたどることで、文字資料のみではうかがい知ることのできない、新たな地域史の発見に結びつくであろう。
そこで、前回大会「災害に学ぶ阿波の歴史」の成果をうけて、大地や景観に刻まれた諸情報を読み解き、新たな阿波の歴史像を提示する。
昭和36年〔1961年〕9月、第二室戸台風で決壊した旧吉野川の堤防
(松茂町福有の伊沢裏排水機場附近)
(松茂町福有の伊沢裏排水機場附近)
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第35回徳島地方史研究会公開研究大会「土地に刻まれた阿波の歴史」
◆ 日 程 2013年3月3日(日) 13時00分~16時45分
◆ 場 所 文化の森多目的活動室
◆ 報告者・タイトル
◇ 平井松午 「吉野川の洪水遺産 ― 舞中島 ―」
◇ 徳野 隆 「新田開発・地震・再開発 ― 和田津新田の場合 ―」
◇ 松下師一 「災害史にみる民衆生活の変貌 ― 災害後の産業構造の推移 ―」
パネルディスカッション
※ 問い合わせ先 石尾和仁 090-4334-3694